さて本日は「社内立会」についてのお話です。
工場では自動包装機械が完成すると、お客様にご来場いただく前に関係者が集まって問題無いかチェックします。
これを「社内立会」と言います。
関係者と言っても、設計・組立部門だけでなく、色々な部署の方が集まって外観や動作確認を行います。
設計・組立の担当者だけでは気付かない問題点もここで発見されます。

社内立会には多くの社員が参加します。
「機械の動きに不自然な所は無いか?」
「箱が上手く成型されているか?」
「梱包された製品に傷が付いていないか?」
等々細かい所まで確認します。
機械にあまり詳しくない事務部門の人なども参加していますので、固定概念に捉われない素人目線の素朴な指摘事項も出てきます。

気付いた点は、ホワイトボードにどんどん書き込んでいきます。
どんな些細な事でもOK。 その小さな指摘が、意外と重要だったりします。
この場では部署や年齢は関係ありません。
若手の設計者も遠慮なくバンバン意見を言ってきます。
間違っていてもいいんです。 出された意見を否定する人もいません。
非常に話しやすい雰囲気の中、社内立会は進んで行きます。

公開は出来ませんが、今日の指摘事項は3点+α。
少ない方ですね。 設計担当者はホッとしている?かも。

最後にホワイトボードの前に集まって、みんなで問題点の解決策を話し合います。
こうして厳しいチェックを受けた機械が、この後お客様の立会を経て、日本全国の(あるいは海外の)取引先の工場へ納品されます。
オーエム機械では、それぞれの機台の担当者は決めますが、決して一人だけに任せっぱなしにするわけではありません。
オーダーメイドで造られる自動包装機械は、なかなか一筋縄ではいきません。
と言うか、上手く行かない事の方が多いです。
しかし悩んでいること、困っていることがあればみんなで知恵を出し合って解決していきます。
製造業とは言っても、決まったものを造っているわけではないので、その都度新しい問題が出てきます。
これはみんなで協力しないと絶対に上手く行きません。
部門の垣根を越えてみんなで「あーだ、こーだ」言いながら、ようやくひとつの機械が完成します。
もちろんそれが仕事なんですが、何となく 「学校の部活動」 に近い感じがしますね。
オーエム機械では、今日もみんなでワイワイ言いながら、より良い機械を造り上げていきます。